宇宙人ロック

作品形式 連載、
掲載誌 少年画報
掲載号 昭和39年、64年9月号〜65年9月号
掲載誌発行元 希望の友
解説 非常に楽しい作品です。『隕石に乗って来た宇宙人』『姿がない宇宙人』『どんなモノには身体を借りられる宇宙人』と宇宙人の設定だけで楽しさてんこ盛りだ。隕石に〜身体を借りる〜と言えば私の世代ではウルトラQ、ウルトラマンを思い浮かべるし・・。強くなったケン太が5mの川を飛び越えようとするところなどはノビ太を思い出す。つまり時にはウルトラQであり、時にはパーマンやドラエモンだったり・・。もし、宇宙人ロックのストーリーに707のドンガメイズムがあればロボット対決ももっと楽しくなったと思う。楽しい作品であるからこそ少しだけ残念な気がする
ネタバレ   望遠鏡で星を見るのが好きなケン太郎。ある夜、町外れの海岸に隕石が落下し、大きな穴があく。温度が下がった一ヶ月後、穴の中の調査が開始される。それを眺めるケン太郎に石ころが話しかける。それは火星の衛星フォボスからきた宇宙人ロックだった。ロックはケン太郎と友達になりたいという。

 その日の深夜、ケン太郎の部屋で石ころが膨らんで巨人ロボットの姿になる。本当のロックの姿は人間の目には見えないため、チョコレート会社の広告ロボットの身体を借りる必要があったのだった。ロックはケン太郎を背中に乗せて夜空を飛び、ロボットの身体を元の場所に返して、代わりにケン太郎の体の中に入る。

 そのおかげでケン太郎は空が飛んだり考えたことが何でもできるようになる。最初は怖がっていたケン太郎はだんだんと空を飛ぶコツを覚え、怪しんで追いかけてきたパトカーを持ち上げて煙突の上に載せる。悪ふざけするケン太郎にロックが怒って身体から抜け出すと、ケン太郎は空から落っこちる。地面にぶつかる直前にロックが戻り、ケン太郎は力をいつでも正しいことに使うことを誓う。ケン太郎は隕石孔に飛んでいって、そこでマジック・スキンをもらう。

 空飛ぶケン太郎を赤外線カメラに収めたサングラスの男(イワノフ)は、ポムポム島のライム博士と会いに行く。そこでロボット(ワン・ハンド)につかまえられ、銃の通じないライム博士に降参する。空飛ぶケン太郎のフィルムを見たライム博士はイワノフに百万円を支払って居場所を探すよう命じる。

 学校に急ぐケン太郎は、イワノフらに取り囲まれて逃げるが、博士のロボット「シャドー」に捕らえられて、ポムポム島に連れてこられる。そこでむりやり「ジャック」ほか様々なロボットと対決させられ、次々とやっつけるが、巨大ロボット「クラブ・マン」と「ワン・ハンド」には翻弄されてしまう。巨大化することによって両ロボットをやっつけたケン太郎に「お前のようなロボットを作った人間に会わせてくれ」とライム博士は頼むが、ケン太郎は学校が終わってしまうと空を飛んで帰っていく。

 ケン太郎は、学校の友達に幅5mもある川を飛び越したら宿題をやってくれるかと持ちかけるが、川に落ちてしまう。いつのまにかロックがフォボス星に帰ってしまったのだ。そこに巨大ロボット「サンダー」とイワノフが現れ、からくも逃げる。夜の緑町と北町を荒らすサンダー。住民たちは避難し、警察隊が取り囲むが歯が立たない。ケン太郎はサンダーに日本アルプスで対決しようと呼びかける。

 一足先に飛び去ったサンダー。マジック・スキンを着たケン太郎は父に飛行機で日本アルプスに連れていってもらう。そこでサンダーと対決するが、ロックがいなくては歯が立たない。それを見た父は飛行機でサンダーに体当たりしようとするが、飛行機はバラバラにされてしまう。自衛隊のジェット機による攻撃も通じない。ケン太郎たちを追いつめるサンダー。そこに、ロック・チョコレートの広告ロボットが現れる。ロックが友達チコを連れてフォボス星から帰ってきたのだ。チコが操る広告ロボットと、ロックが戻ってきたケン太郎はサンダーをやっつける。

 ケン太郎たちは広告ロボットを会社に返し、代わりにチコの入る女性を探す。運動神経の鈍いお母さんはダメだったが、となりのミヨちゃんは見事に空を飛び回る。そこでケン太郎(ロック)とミヨちゃん(チコ)はポムポム島に向かう。
 
 ポムポム島では、イワノフが完成途中のロボット「スキップ」に命じて、自分に反対するライム博士を殺させてしまう。人間を殺すことが自分のやることだと思いこんでしまったスキップは、ミヨちゃん(チコ)を襲い、マジック・スキンを落としてしまったケン太郎(ロック)も苦戦する。地中に隠れたケン太郎を残して、ロックは別の巨大ロボットに乗り移り、スキップと対決するがバラバラにされてしまう。その瞬間、ロックはスキップに乗り移り、火に取り囲まれたケン太郎を救う。空に逃れていたミヨちゃん(チコ)とスキップ(ロック)とケン太郎は、朝日の昇る中、ポムポム島をあとにする。

「宇宙人ロック」単行本ガイド

初版発行日 平成11年7月末日
全巻数 全1巻
レーベル アップルBOXクリエート、小沢さとる名作復刻集22
出版社 アップルBOXクリエート
版型 A5サイズ
備考