ハントムX

作品形式 連載、
掲載誌 少年画報
掲載号 昭和41年、66年11月号〜67年7月号
掲載誌発行元 少年画報社
解説 少年画報3部作最後の作品がハントムX。忍者ものをSFタッチにした典型的な作品で、小沢作品における小沢設定はほとんど感じられなく、横山作品ようなストーリーを読ませる作品になっている。Dマック、スキップレッド、ハントムXとどれも人物名のタイトルで、メカはサブ的な要素で描かれ、逆に人物キャラは魅力的だ。ハントムXはその点特に魅力あるキャラでありながら呆気ない終り方が残念。小沢作品は短編もしくは長編に魅力を発揮するが、少年画報3部作のような中編は不完全燃焼に見うける。また、アップルBOXの表紙絵の戦車がほとんど話に関係ないのも面白いところだろう
ネタバレ   新幹線が脱線し、港のガスタンクが爆発した。ハントム一族の仕業だ。同じハントム族のカゲリ、ハヤト(ハリト)、怖いと思うと身体が十倍に巨大化するパブの3人は、この暴挙を阻止しようとするが、ハヤトの兄ヒルタと対決することとなり、窮地に追い込まれたカゲリは、自分も傷つけてしまうという秘技ミツマタでハヤトを殺してしまう。

 犬丸は、ハントム一族の首領オテナに呼び出され、20年ぶりにハントムの地底都市を訪れる。350年前、軌道嵐のため消滅したハントム星から1000人のハントム星人が脱出するが、宇宙を50年もさまよったのち、地球に降り立ち、生き残った27人のハントム星人は、地球人に捕らえられて火あぶりにされるところを、えらい坊さんに助けられて、山中に住むところを与えられた。その後、300年間の地底生活の間に1万人の文明世界を築いだのだった。

 カゲリの父で前の首領であるカザハリの死後を引き継いだオテナは、地中の生活を捨てて人間社会と対決する道を選び、新兵器ラドロの開発を進める。オテナは、犬丸に人間社会を内側から揺さぶり、裏切り者のカゲリを殺すよう命じる。しかし、犬丸は、カザハリに命ぜられて人間社会に溶け込み、人間の妻と娘エリカを得ていた。争いをやめるよう訴える犬丸に、オテナは命令に背けばエリカを殺すと脅す。

 自らのミツマタで瀕死の重傷を負ったカゲリは、パブの手で奇しくも犬丸病院に運び込まれ、エリカの応急措置を受ける。パブは、不審な追跡者と戦い、巨大化して危機を免れる。その間、帰ってきた犬丸は悩んだ末に、カゲリとエリカを車に乗せて逃走するが、ダンプと衝突しそうになって崖から転落する。

 カゲリは崖下で気付いてエリカと犬丸を洞窟に運び込むが、かすり傷一つない2人を見てハントム一族だろうと疑う。そこに、殺された兄の復讐を誓うハヤトが現れ、2人は戦いを始める。その時、ハントム人をサイボーグ化したハンボーグのハンターたちが現れて、ハヤトを殺してしまい、犬丸とエリカも襲う。巨大化する能力も持つハンターの攻撃にカゲリは、ミツマタで相打ちに倒れる。カゲリのテレパシーを感じたパブは、死ぬ間際の犬丸に出会う。

 オテナに捕らえられたカゲリとエリカは、怪獣に襲われる寸前に何者かに助けられる。オテナらは、ハンターたちをラドロに搭乗させ、地上への侵攻を開始する。自衛隊とパブが反撃する中、カゲリが現れ、オテナを倒すと、ラドロとハンターたちは宇宙に旅立つ。ハントム人の中の科学者が凄いエネルギーを発明し、カゲリの命を助けるとともに、ふるさとに帰りたがったハントム人たちを連れていったのだった。残されたカゲリとエリカとパブは、地球の人間としてやっていくことを決意する。

「ハントムX」単行本ガイド

初版発行日 平成7年11月10日
全巻数 全1巻
レーベル アップルBOXクリエート、小沢さとる名作復刻集13
出版社 アップルBOXクリエート
版型 A5サイズ
備考