スキップ・レッド

作品形式 連載、
掲載誌 少年画報
掲載号 昭和41年、66年7月号〜66年11月号
掲載誌発行元 少年画報社
解説 小沢作品にはめずらしく戦車『アトム戦車(A・T)』の物語であるが、やはり舞台は海中になる。個人的には砂漠でのストーリーを期待していたのだが・・・さてスキップレッドとはなんだろうか!?作中での解説では突然スキップレッドと名乗る男が登場し、大助少年が「火星人だな」と問えば、「そう思うならそれでいい」となんとも情けない返答であった。たぶん、小沢氏の構想では奥深い展開、アイデアを持っていたのだろうが、S40年までの週刊誌連載の感覚が月刊誌のスタイルと合わなかったのではなかろうかと思われる。その中でコンタクトレンズが登場したり、原子砲を持ったアトム戦車の争奪戦&復讐つまり大人世界を垣間見せるところが小沢らしい作品。
ネタバレ   原子炉と原子砲を持ち、砂漠を潜ることのできる長さ20mもの巨大戦車「アトム戦車A・T」を米国が開発した。その戦闘実験中に、ハーケン・クロイツ団が密かに弾頭を核弾頭にすり替えた訓練用ミサイルがA・Tに直撃。真の姿を現したA・Tは、その後、地中に姿を消す。 米国防省は悪用されることを防ぐため、100メガトンの水爆で地中のA.Tを破壊するR作戦を結構するが、その行方はついに発見されなかった。最高指揮官だったキンケード大佐は軍法会議に掛けられて追放される。

 半年後、東京湾の近くでA・Tが出現し、山野大助少年、父の山野博士、船長の3人の乗った海洋調査船を砲撃。岸に流れ着いた大助の前に、水中円盤(Dマックの<スキップ・ジャック>そっくり)に乗ったスキップ・レッドと名乗る男トムソンが現れる。 山野博士と船長も助けられていた。トムソンは優れた理工学者で、機械化された服メックウェアに身を包む。4人は水中円盤で海底にいる潜水艦<グルップ号>に向かう。そこには行方不明になっていたキンケードがいた。

 ハーケン・クロイツは日本の予算の十倍もの利益をあげ、領土を持たない国家として、世界中に3000万人の団員がちらばっている。そのハーケン・クロイツがA・Tと引き替えに米国の西部の州の一つを要求。5日後の8月31日までに領土を引き渡さなければ、A・Tを世界のどこかの都市に上陸させるという。キンケードとトムソンは全財産をつぎ込んで<グルップ号>を建造し、A・Tを追いつめてきたのだ。

 大助とトムソンは、それぞれ潜航艇に乗って、海底に潜んでいたA・Tを攻撃するが、反撃されてしまう。一方、<グルップ号>は約15mの泥土層で覆われた海底斜面に何発もの地震弾を埋め込んでいた。そこに、A・Tが現れ、<グルップ号>に原子砲を打ち込んで撃沈する一方、A・Tも地震弾の爆発による地滑りによって、5千mもの深さの海溝に押し流されてしまう。

「スキップ・レッド」単行本ガイド

初版発行日 2000年11月20日
全巻数 全1巻
レーベル アップルBOXクリエート、小沢さとる名作復刻集24
出版社 アップルBOXクリエート
版型 A5サイズ
備考 「制空権」「死神海峡」併録