|
妄想投稿ベルグ編
第一部開始
ちはやを撃沈された青の潜水艦隊は、攻撃したマックスの艦艇を捜索する為に周辺海域調査を始めた。
青の一号コーパックは、ギルフォード艦長指揮の下、東に向うことになる。
足の速いコーパックは、その機動性を生かし、敵艦を簡単に捕捉すると思われたが、その姿を捉える事はできなかった。
焦りの色が隠せない司令室要員に突然電子頭脳 「ダイナ」 の警告音が響きわたる。
『爆発音解析中、爆発音解析中』
『D票シグナル音確認!シグナルは青の8号パイロン号!』
『しまった今度は、パイロン号か?!』
ギルフォード艦長の指令が司令室に響く。
『D票方向に転舵、ダイナ距離の測定を!戦闘配備!』
ダイナの正確な情報を元に、最大船速で航行するコーパック号
しかし新たな爆発音響を解析してしまう。
『行動範囲からすると青の6号と思われます。』
と副長のブリーン大尉の報告
『だとするとあのポンコツでは荷が重過ぎるな。』
『爆発の連続音を確認!大型構造物の軋轢音確認!』
『むぅ・・伊賀の奴、何を破壊したのだろうか?』
『マックスの母艦でしょうか?本部では、大型母艦の存在が疑われていましたから・・・・』
『だが、これで終わるまい。ダイナ!超長距離センサー作動!』
ギルフォード艦長が命令する。
センサーはダイナと連動する超長波センサーで、通常の10倍の距離を解析できる新兵器だ。
ピコーン・・・・ピコーンセンサー音が艦内に共鳴する
『ダイナ報告。青の6号以外のスクリュー音多数。推定6〜7隻と思われる』
『お出でなすった。6号の加勢に向うぞ!』
全速力で、目的の海域を目指す、コーパック号
だが、その距離は遠く、いまだ暫く時間が必要であった。
『どうやら終わったようだな』
『ええ、先ほどの共鳴音は6号のオトキチでしょう。その後にかなりの爆発音ありましたから』
『6号のD票シグナル確認されるか?』
『ピー”ダイナの作動音だ。”6号認識せず』
『ポンコツは生き残ったようだな、伊賀の奴やったな』
口惜しそうな安堵の表情を浮かべる艦長に副長以下の乗員にも笑顔が広がる。
『艦長!海上にDDアクセス信号音あり。識別・・・6号の搭載艇です。』
『通信可能か?』
『こちら青の一号コーパック。6号の搭載艇聞こえるか?』
『ガーガー』
スピーカー音から山野ケン太の声が聞こえる。
『こちら6号搭載艇フリッパー、艇長の山野ケン太です。』
『状況を報告させろ!』
ブリーン副長が通信士に伝えた。
『6号はマックスの基地と交戦中!等艇は、被弾にて、航行不能です。』
『やはり、マックスの基地があったか?!先程の爆発音はそれだな。』
思案げなギルフォード艦長。
『搭載艇如何します?』
『放って置く訳にも行くまい。それに先程の戦闘以降何も探知されないし、応援は他艦も向っているはずだしな。』
『では、その様に・・。』
ブリーン副長の指示が飛ぶ。
『浮上!メインタンクブロー!浮上後6号搭載艇の救助を敢行する。フロッグメン準備せよ!』
浮上作業に忙しく動く乗員たち、コーパックのブロータンクが作動し、浮上を開始した。
海面が泡立つと同時に飛び出すように現れるコーパック号。
先細りのロケット型船型の為に宇宙船の様に見えるのが、先進的で、斬新なデザインだ。
浮上と同時にハッチが開き、乗員が飛び出してくる。
乗員の素早い動きで、搭載艇より山野ケン太、沖田竜次の両名が救出されていく。
『艦長、艇は如何しますか?不発弾がある為に収納が困難ですが・・・・』
整備員からの報告に
『出来れば持ち帰りたいがな』
とギルフォード艦長。
『不発弾処理と収容にどの程度時間が必要だ?!』
副長の指示だ。
『1〜2時間は必要です。』
『如何されます?』
副長の問いかけに艦長が答えようとした時、
突然ダイナの警告音が鳴り響いた。
『潜水艦接近中!登録音にアクセス中・・・識別信号なし・・・スクリュー音にポンプジェット音確認!』
『むむ・・推進音からすると青の潜水艦ではないな。』
『マックスでしょうか?』
不安顔のブリーン副長。
『どちらにしてもこいつが何者かを確認する必要がある。』
ギルフォード艦長の表情が曇る。
『乗員は作業を中止!急速潜航用意!』
『準備完了、潜航開始します!』
先進的なコーパックの船体型の為、潜航までの時間は驚くほど早い。
『機関30ntを維持。測敵報告、戦闘準備!』
指令所内では、逐次報告と指示が繰り返され、コーパックの戦闘準備が成されていく。
--------------------------------------------------------
妄想ベルグ編 第二部
一方、伊賀艦長との劇的な再会と別れをおこなったベルグ艦では、新たな潜水艦を探知していた。
『音質異音警報!異音解析・・・641と判明』
『艦長!コーパックです。』
『むう・・伊賀と別れたばかりと言うのに次々と青の潜水艦が現れる。こちらも当然、探知されているな。戦闘用意だ!』
ベルグ艦長の号令がムスカ艦内に響く。
『測敵開始!艦首発射管用意・・・・』
ムスカの発射管が不気味に開いていく。
『距離9000・・・・8500・・・・』
『最初の攻撃で様子を見る、雷数4発射!』
ムスカより通常魚雷がスイムアウトしてゆく。
『ピー”ダイナ作動音』
前方艦より魚雷発射音、雷数4接近中”ダイナの警告が発令所に響く
『魚雷の種別を特定せよ』
副長の声。
『魚雷は通常魚雷、本艦に直進中!』
『様子見だろうな。敵艦の動きは?』
艦長の指示がソナー班になされる。
『敵艦は左方向に移動中、速力25、深度250』
『よし、左方向に転舵 35、最大船速、敵艦の左舷方向を威嚇する!前部発射管シュート!!』
コーパックから4本の魚雷が滑り出してゆく。
『艦長!』
副長だ。
『ブリーン、奴は先程の戦闘・・・・6号との交戦からの生き残りだろう。』
『では、やはり6号は・・・・』
不安げなブリーン副長。流石にライバル意識はあるものの、大事な青の仲間の心配は強いらしい。
『心配するな!伊賀は大丈夫だ、奴のD票シグナルの発信は確認されないからな。』
ほっとするブリーン副長に
『ブリーン、ちはやの仇もある。気を抜くな。それに先程の6号の攻撃を掻い潜って来た奴だ。手強いぞ!』
転舵しつつ増速してゆくコーパック号。
ベルクの魚雷が艦の右舷を通過していく。
『敵艦の発射音、雷数4、左舷より直進中!』
『頭を押さえられたか・・・・。伊賀のドン亀と違い流石だな。』
『艦長!』
ベルク大佐の呟きに副長は不安を募らせた。
コーパックの魚雷はベルクのムスカの舷側を通過していく。
『奴はこの艦の後ろを取るつもりか?!』
ソナーの報告にベルクの緊張は最高に高まる。
『コーパック号・・・・なんて機動力だ・・・・』
機動性と速度に勝るコーパックは、ムスカの後方を捉え、必殺の距離に接近していく。
『奴の機動性にムスカでは、勝てない!が・・・ただでは、済ませない』
ベルク大佐の指示が司令室に響く。
『MM(Movement mine・・機動機雷)用意!』
ムスカの艦尾の一部が開き、MMの発射装置が作動準備に入る。
『ムスカから、開放音あり!』
『魚雷か?先制攻撃を行う!H魚雷用意(Homing
torpedo)シュート!』
コーパックからホーミング魚雷がムスカに向けて発射される。
魚雷からの単信音がムスカに迫っていく。
『魚雷!ホーミングです!』
ソナー員の声と共にベルク大佐の指示が飛ぶ。
『タンクブロー!海面へ移動、ホーミングの単信を海面で、共鳴させてやる!!』
ベルク大佐が叫ぶ。
『敵艦、追尾して来ます!』
『MM投射!奴の鼻面にかましてやれ!!』
ムスカのMMがコーパックの前方に投射される。
MMは自動的に敵艦をホーミングしていく機動機雷である。個数は多いが、小型の為威力は小さいのが欠点だ。
『ムスカから何か発射されました!艦前方に無数の漂流物が広がります!』
『敵の新兵器か?!いかん!転舵しろ』
ギルフォード艦長の指示と同時に無数のMMがコーパックに近づき、連動爆発をおこす。
破壊力は小さいがその衝撃は、コーパックの船体を痛めつける。
『機関室、艦尾発射管室に浸水!!』
『応急班急げ!』
コーパックは一時的に混乱に陥る。
『敵ホーミング接近!』
『ピイィイイイー』
船体に共鳴して聞こえる単信音から逃れるようにムスカは、海面に向って突進して行く。
『海面まで90・・・50・・・』
ベルク大佐が叫ぶ
『今だ!タンク注水!潜舵下げ、急速潜航!』
『魚雷きます!あたるぞ〜』
ムスカは海面際で、潜航、ホーミングはその単信音を海面に共振させてしまい、目標を見失い海面を飛び出してしまう。
水面で爆発するH魚雷。
『やったな・・・。』
喜びに沸く乗員をみて、ベルク大佐も笑みを浮かべた。
だが、喜びも束の間、ソナー員の驚愕の声が艦内を貫く。
『敵艦より発射音!ロケット弾多数接近!!』
『むぅ・・なんて奴だ、MMの攻撃を受けてもそれ程の損害を受けていないのか・・・・、急速浮上急げ!』
ベルク大佐はもう一度海面を利用し、ドルフィン・ジャンプをおこなうつもりだ。
コーパックはMMの攻撃による損傷で、その機動力を封じられたが、攻撃力までも失っていなかった。
『H魚雷爆発!・・・ムスカの生存を確認』
『やるな、敵艦の艦長は良い腕をしている。だが、とどめだ、ビックロック連続シュート!』
ギルフォード艦長が叫ぶ。
魚雷に比べ、圧倒的な推進速度で、ベルクのムスカに接近していくビックロック。
6号に比較して、搭載力に余裕のあるコーパックには、最新鋭のビックロックUが搭載されていた。
弾数は二倍で、多弾頭化しているのだ。
分離しベルク艦を捉えるビックロック。
海面に飛び出そうとするムスカに後方から弾頭が炸裂!
ムスカの船体は海面に押し出され、艦内部の過酸化水素タンクを誘爆させてしまう。
通常では考えられない大爆発がベルク艦を襲う。
まさに、号爆!轟沈である。
『ムスカの破壊を確認!敵艦消失しました。』
『バンザイ!』
司令室の乗員達にも笑顔が見える。
『よし、浮上。船体の応急処置を開始せよ。』
とギルフォード艦長。
『海上に船舶あります。識別・・・6号です』
『生きてたか、伊賀の奴。忘れ物も届けないとな』
と笑みを浮かべて、副長を振り返る。
『伊賀にぶつけるなよ、ナンバー2』
『アイアイサー』
声を返す副長も嬉しそうだ。
6号の左舷に浮上したコーパックは、6号に信号を送る。
『キカンノ、ヒロイモノヲ、カエス。トウカンハ、オウキュウシュウリゴ、ジリキデキカンスル』
艦上で6号の無事な姿を見た、山野、沖田両名も嬉しそうだ。
『ではギルフォード艦長有難う御座いました。これより自艦に戻ります。』
両名の挨拶に敬礼を返す艦長。
ゴムボートで彼らを送り出すのだ。
『修理班より連絡です。応急処置終了、何時でも帰還できます。』
副長の報告がある。
『では、本部に帰ろう、6号に信号!機関始動、前進。』
静かに進みだすコーパック号の勇姿に海の光が照り返す。
ベルク大佐の潜水艦隊は青の1号、6号の活躍で、壊滅したが、果たして、マックスの首領は死んだのか?
12隻のムスカの内ストリームベース戦で破壊されたのは8隻、残存のムスカは何所に消えたのか?
必死の捜索にも関らず、その行方が判らなかった。
原作に続く・・・・
--------------------------------------------------------
|