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原爆で父を失った漫画家が、投下から12年後の1957(昭和32)年、原爆をテーマにした作品を少女雑誌に連載していた。中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」より16年早く、原爆を扱った漫画としては最も古い部類とみられる。広島平和記念資料館(原爆資料館)が掘り起こし、6日から資料展を開く。
広島県安村(やすむら)(現・広島市安佐南区)出身の谷川一彦さん(1936~2008)作「星はみている」。講談社の「なかよし」の57年1月~12月号に1年間連載された。
原爆投下の日に父が行方不明になり、12年後に母も病死した少女が主人公の冒険劇で、父は大やけどを隠しながら生きていたという設定だ。原爆ドームや広島駅などが写実的に描かれ、親友が原爆症で死ぬ場面もある。
原爆資料館によると、谷川さんは50年ごろから漫画誌に投稿を始め、入賞を重ねて注目された。各誌に発表した作品は約50本。原爆に触れた作品が「星はみている」を含め数本あるという。
遺族によると、谷川さんは原爆投下の日、爆心地から10キロ近く離れた自宅で、放射性物質が含まれた「黒い雨」が降ったのを目撃した。市内中心部に出勤していた父親は行方不明になった。
谷川さんは58年ごろに上京し、60年ごろ、手塚治虫氏が興した虫プロダクションに入社。アニメーターとして「鉄腕アトム」などのアニメ化に貢献した。病気のため約10年後に広島に戻り、08年6月に亡くなるまで漫画の関係者とはほとんど接触しなかった。
「昭和30年代に原爆を扱った漫画があった」とのうわさを聞いた原爆資料館啓発担当の菊楽(きくらく)忍さん(51)が全国の図書館や古書店に問い合わせ、約2年前、大阪府吹田市の府立国際児童文学館(閉館)で「星はみている」が載った「なかよし」を見つけた。菊楽さんは漫画収集家らの協力も得て別作品の希少な原画も借り受け、資料展でまとめて紹介することにした。
これまでは「カムイ伝」などで知られる白土三平氏が59年に発表した「消え行く少女」が、原爆を描いたものでは最も古いとみられていた。菊楽さんは「原爆というテーマが漫画でどう伝えられてきたかの軌跡をたどる原点になると思う」と話す。
6~31日、原爆資料館地下1階で約30点の掲載誌や原画(複製)16点を展示する。無料。(加戸靖史)

Yamamoto | Commented : 2010/01/09 01:06 編集・削除
私は広島平和記念資料館に6点だけお送りしました。他の提供者と重複
する本もあったでしょうから、お役に立てたかどうか分かりません。
預かり書をいただきました。本は私の蔵書リストだけでは確実ではなか
ったので押入れを発掘し、やっと見つけました。ついでに蔵書のリスト
を再チェックすることにしました。今は寝る場所がなくなっています。
しかし資料価値となると、時間の前後関係を把握していなかったので、
押入れのこやしになっていました。マンガ自体は手塚系の、思いっきり
丸みを帯びてかわいいのですが、内容は、人類が欠陥知的生命体である
ことを示す、ふかい、ふかい溜息の出るものなのですね。